2025.05.19

要件定義とは?よく分からない人のための超入門

はじめに:要件定義って、何をするもの?

「開発を始める前に“要件定義”が必要です」

 
そう言われたものの、

「結局それって何?」「自分でやるの?それとも開発会社がやってくれるの?」と

戸惑う方も多いのではないでしょうか。

 

要件定義とは、一言でいえば「何を作るか」をはっきりさせるための話し合いです。
これは技術者だけのものではなく、発注側の“理想”や“困りごと”を整理するための時間でもあります。

 

この記事では、「難しい言葉はちょっと苦手」「初めてシステム開発に関わる」という方向けに、

要件定義の超基本をわかりやすく解説します。

1. 要件定義=「設計図の前の会話」

よく家づくりにたとえられるのがシステム開発ですが、

要件定義は家を建てる前の“理想の暮らし”を話し合うフェーズにあたります。

 

  • どんな目的で使うのか?
  • 誰が、いつ、どこで使うのか?
  • どんな操作が必要か?
  • どういう機能が「あるべき」なのか?

 

こうしたことを、発注側と開発側で一緒に考えていくプロセスです。

2. 要件定義で話すことは「専門的」じゃなくていい

「要件って、技術的な話でしょ?」と思っている方も多いですが、

実際は業務や課題の“中身”を開発者に伝えることが主な目的です。

 

たとえば:

  • 「いまExcelでこういう作業をしているけど、面倒」
  • 「入力ミスが多い」「情報の引き継ぎができていない」
  • 「この作業に1時間かかっている」
  • 「上司への報告が毎回手間」

 

こうした“リアルな現場の困りごと”こそが、要件定義の材料になります。専門用語は不要です。

3. 要件定義は「最初から完璧じゃなくていい」

初めて開発を依頼する場合、

「仕様をきちんと固めてから相談しないと…」と考えがちですが、実はその必要はありません。

 

開発会社が良いパートナーであれば、

ヒアリングしながら「これは必要?」「これは後回しでいいかも」と一緒に整理してくれます。

 

発注側がやるべきことは、「思っていることを正直に話す」ことだけでも十分です。

4. よくある誤解とつまずきポイント

❌「全部自分で決めないと相談しちゃいけない」

→ 実際は、話す中で整理されることが多いです。

❌「Excelで細かく仕様書を作る必要がある」

→ むしろ大事なのは、背景や目的を伝えることです。

❌「要望が多いと迷惑かな?」

→ 優先順位づけは開発会社と一緒に行うので、まずは全部話すことが大事です。

5. 要件定義のアウトプットは「共通理解」

要件定義を終えると、多くの場合「要件定義書」と呼ばれる文書ができます。
これは技術者だけの資料ではなく、「こんなシステムを作りますよ」という共通認識のためのものです。

 

発注側にとっても、「聞いていた話と違う!」を防ぐための大切な確認ツールになります。

まとめ:要件定義は、開発の前の“対話”です

要件定義は、専門家のための難しい作業ではありません。
むしろ、発注側の「こうしたい」「ここが困っている」を言葉にする時間です。

 

話しながら整理してくれる開発会社をパートナーにすれば、初めての開発でも安心して進められます。

 

「こんなことでも相談していいの?」という段階からでも大丈夫。
レブクリエイトでは、対話を大切にしながら、最適な開発の形をご提案します。

また事前に社内で整理するためのフォーマットもお渡し可能ですよ!

一緒に良いシステムを作りましょう。

 

Education illustrations by Storyset

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